2019年02月08日

貨幣の歴史、金の背後にあるもの (政治軍事力であり民間銀行の金融支配?)


貨幣の歴史、金の背後にあるもの

(政治軍事力であり民間銀行の金融支配?)

 前2世紀(共和政期)のローマ社会は、単独統治者、つまり独裁者の登場を登場を強く恐れた。市民集会が行われるローマ中心部の広場から、許可なく建てられた人物像が撤去されたほどである。したがって、貨幣に自己の肖像を描出することも独裁への意欲ありと見なされ、不人気につながることから忌避されたと考えられる。英雄神や、すでに亡くなった祖先は独裁者になる心配がないので許容された(しかし祖先の肖像は駄目)。、共和政時代のローマ人って面白い。

 比佐篤『貨幣が語るローマ帝国史:権力と図像の千年』(中公新書)

オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム ...の連続テレビ放送見ていてエジプトの支配をまかせられた人物が自らの肖像を貨幣に彫ったものを流通させた
それは自分自身が支配者でありその地の王だということになった
それでオスマン帝国の真の王のスレイマンが討伐を命じて殺された

貨幣とは何かとかその謎は歴史的に解明しないかぎりこれもわからない
貨幣にはただ交換するための手段として便宜的にあるのではなく政治と深く関係していたのである
だからローマでは単独統治者が出れば他の政治家がそれを嫌うから自己の肖像を彫ることは独裁者になる、統治者になるということで嫌われたのである
貨幣は紙幣でもそれが経済的要因だけで生まれているのではない
政治的力が反映して生まれている、政治の力が作用している
ヤップ島の石の貨幣というのも別にそれは交換できない、経済的意味がないにしろ威信財でありそれを所有しているだけで力をあるものとして認定されていたからである

政治の力が経済にも反映するしそれで貨幣とか紙幣にも反映する、世界の通貨でもなぜドルがアフリカの果てまで通用しているのか?
なぜドルでしか石油が売買できないのか?それは政治的な力関係でそうなっている
アメリカのドルが世界の共通の貨幣になっているときアメリカが世界を支配しているとなる、だからアメリカはドルを世界基軸通貨として金融の面で世界を支配できるからこのドル支配に抵抗するものをたたくことになる

それが中国だったのである、カザフスタンで石油がとれるとしてその売買はドルでしかできないとなればそうである、それで中国はブロックチェーンを利用してドルでなくて取引しようとした、そのことは良くわからないにしろドルだけで石油を売買することに逆らったのである
そうなるとアメリカに敵対するものとなり中国に関税かけるとか圧力をかける
世界を支配する手段は軍事力もあるがグロ−バル化すると金融も大きな柱になる

そしてこの金融を握っているのはその国ではなくアメリカさえ紙幣の発行権がなくFRBという民間の銀行だというときこれも現代のグロ−バル資本主義のシステムの謎を解く大きな問題なのである
それでアメリカの政府で紙幣を発行しようとしたリンカーンからケネディから歴代の大統領が暗殺されたというのも紙幣を発行することドルを発行することがどれだけ重要な意味を力をもっているかわかる
現代のグロ−バル経済を支配しているのは金融であり民間の銀行だともなる
その背後になにながあるのか?それが常に陰謀論になっている
それは国家のように表に出てこないからである

金融の仕組みがわかりにくいからそうなる、つまりグロ−バル経済というのはそうしてわからない仕組みになっているから陰で操作して巨万の富が世界から吸い上げられるとなる
そして不思議なのはアメリカ自体が極端な格差社会になっている、それも数パーセントの人にアメリカの富の半分が吸い上げられている
だからアメリカという国は何なのだろうとなる
アメリカを支配しているのはアメリカ国民ではない、裏で操作しているFRBとか民間巨大銀行なのかとなる、もしそうした富がアメリカ国民に回っていけばアメリカ国民を富ませるものだから格差社会にならないから不満も起きないのである
それだけの格差があればアメリカ国民自体がそういう社会を糾弾するようになる

なぜグロ−バル経済とかが批判されるのか?そして今対立軸は本当は右か左とかではなくグローバリストとナショナリストの対立である、トランプはナショナリストでありグロ−バリストではないからウオール街から反発された
それはとりもなおさず今の金融を支配するのはアメリカの政府ではない、アメリカ国民でもない、数パーセントの金融を支配するものたちだとなるからだ

グロ−バル化経済は世界市場の自由な競争であり公平というのではない
明らかに世界市場を操作して極一部の人たちに富を集めるシステムなのである
だから株式市場が公平のように見えてそうではない、そんなところに株でも投資信託でも素人は儲けられないシステムになっているのだ
第一地銀などは弱小の銀行でありそういうグロ−バル化の中ではやがて排除されてつぶれてゆく銀行である、もう現実そうなっている
地銀などはとてもグロ−バル化市場に参入できないのである
そんなところで競いば金を失うだけでありまたそこに預ける人も金を失う
地銀の役割はそういうことになかった、地元の会社とか地元に金を回して貢献するということに成り立ちがあったからだ

現代の問題を追求する時やはり常に歴史的に追求することが要求される
そうすると見えてくるものがあるからだ、いくらグロ−バルでも複雑でも歴史的に解明してゆくとわかるということがある
紙幣は政治的軍事的でもその優劣によって価値が決まる支配されるということである
アメリカに中国が軍事でも金融でもハイテクでもITでも通信分野でも対等になりさらにアメリカを凌駕するとなるとアメリカの敵国にもなる
政治のバランスが崩れドルに価値がなくなる、ドルの支配ができなくなる
それよりアメリカ自体がそのドルの発行権がない、グロ−バル経済を支配するのは金融でありFRBがドルの発行権をもって世界を支配するとなる

そして紙幣が実は負債であり銀行が金を貸したものが紙幣として金として流通しているのだとすると経済のシステムは借金から成り立っているともなる
借金させることにより個々人でも国すら支配できる
借金の怖さは個々人でもモラルを消失させることである
たいがいの犯罪が借金が原因になるのもそのためである
借金に追い込まれた人間はもうなんでもするようになる、殺人までする
だから借金しているとその人は怪しいとまでなる
それは江戸時代からあった、遊女に売られたのは借金のためである
借金した人はなんとか借金を返したいとしてなんでもする
もう人を人ともみなくなる、そういう人と出会ったのが自分であり最悪だったとなる
悪くすると保険金殺人のようにさえなっていたから恐怖である

人間は借金によって悪魔に変貌する!

これは国単位でも借金させて国家すら支配する、それで中国の一帯一路計画でも借金させてそれに従わせようとして反発されたのである
借金によって言うことを聞かせる、それが金融支配でもある
中国もまたアメリカと同じなのである、大国は帝国そうして支配する
要するにグロ−バル経済に公平な市場の取引とかはないのである
もし本当に自由競争の原理が経済に働くならそれは理想である
かえって世界市場化グロ−バル化は富が数パーセントの人たちに集まるように極端な不公平を生むというよりそういうふうに仕組まれたものであり当然だったとなる
それは意図して作り上げられたものなのである

ともかく現代起きている問題はグロ−バル化にありそれを解明しない限りわからない
国家をなくす国家がない世界もありえない、そうなるとまさにグロ−バル化社会の完成になるのがそこには政府もなにもない、無政府状態でありモラルもない、金だけが唯一の価値となり荒廃する、現実世界がすでにそうなっているのである
何かネパールでは今だに日本の円からすると十分の一だとかいうのも変である
それで日本に出稼ぎにくる、そんな極端な差があること自体が世界がグロ−バル化して
モノでもヒトでも自由に出入りできる社会になっているからそうなる
実際はそんなに差があることが異常なのである
そうなれば富める国へ人が流出する、そこで移民問題が生じるのである
それは極端な金の格差からそうなっているのである

貨幣の紙幣の通貨の謎は世界的に通用するということ自体ありえないことだった
国と国になればそれは自由な貿易でも簡単にはできない、金が貨幣が紙幣が万能にならない、その国と歴史があり価値観も違っているからである
だから世界市場化して金によってそれもドルによってすべての価値が計られるということはアメリカによって支配され計られることにもなる
つまりドルの背後には政治力があり軍事力の優位があって力をもっているのである
そういうものが崩れるとドルも通用しなくなるのである
だから中国の台頭で起きていることはアメリカの驚異となり危機となっている
アメリカ一国支配が終わりつつあるということである 

そして歴史的にみれば地銀の成り立ちでも江戸時代の頼母子講とかに還ることが求められているかもしれない
グロ−バル化で地銀が投資信託とか株式に参入するのは本意ではないからだ
そうすれば結局地方の富すらグロ−バル経済市場の中に組み入れられて奪われる
グロ−バル化市場経済で地方にでも金が回って貢献すれば別だがそういうことはない
第一もう何に投資ているのか、そこで何意味があるのかなど皆目わからないからだ
そういう社会ではどうしても陰謀論がはやることになる
それは世界経済がどう動いているのかわからない、遂にAIの方が優秀だから銀行員とか証券マンなどいらないとなっていることでもわかる、意味も価値も何もない、無政府状態でありそこで金が暴力的に力を発揮するのがグロ−バル化経済なのである

だから陰謀論者は常に言っている、戦争すら金によって金融を支配する者によって起こされたとか言う
それは戦争というものでも武器を売ったりもうかるから利益をあげるから戦争がしかけられたのだとも言う
戦争が起こる原因も不可解だからである
もう人死ぬとしても何でも金儲ければいいとかしかない世界だとするとそうなる
戦争させて金融支配者がもうかって笑っているとなるとそれは悪魔的でありサタンだともなる
なぜ20世紀は戦争の時代であり何千万もの人間が死んだ、それはどうしてなのだろうとなる
局地的な戦争があってこれまでも歴史的に死んでいたけどこんな数の人間が死ぬということは歴史上ありえなかったからである
その原因は何だったのかとなると何か明確ではないのである
そこには深い闇があるだけだとなっているからである

代悲白頭翁(5)劉希夷を読む(その激しい変化の無常に共感)


代悲白頭翁(5)劉希夷を読む(その激しい変化の無常に共感)



代悲白頭翁ー劉希夷

(白頭を悲しむ翁に代って)

洛陽城東桃李花洛陽城東 桃李の花、 
飛來飛去落誰家  飛び来たり飛び去って誰が家にか落つ。 
洛陽女兒惜顏色洛陽の女児 顔色を惜しみ、 
行逢落花長歎息  行々落花に逢うて長歎息す。 
今年花落顏色改今年 花落ちて顔色改まり、 
明年花開復誰在  明年 花開いて復(ま)た誰か在る。 
已見松柏摧爲薪已(すで)に見る 松柏の摧(くだ)かれて薪と為るを、 
更聞桑田變成海更に聞く 桑田の変じて海と成るを。 
古人無復洛城東  古人 洛城の東に復(かえ)る無く、 
今人還對落花風今人 還(ま)た落花の風に対す。 
年年歳歳花相似  年年歳歳 花相似たり、 
歳歳年年人不同  歳歳年年 人同じからず。 
寄言全盛紅顏子言を寄す 全盛の紅顔の子(こ)、 
應憐半死白頭翁  応(まさ)に憐れむべし 半死の白頭翁

(口語訳)
洛陽の城東に咲き乱れる桃や李(すもも)の花は、風の吹くままに飛び散って、どこの家に落ちてゆくのか。
洛陽の乙女たちは、わが容色のうつろいやすさを思い、みちみち落花を眺めて深いため息をつく。
今年、花が散って春が逝くとともに、人の容色もしだいに衰える。来年花開く頃には誰がなお生きていることか。
常緑を謳われる松や柏も切り倒されて薪となるのを現に見たし、青々とした桑畑もいつしか海に変わってしまうことも話に聞いている。
昔、この洛陽の東で花の散るのを嘆じた人ももう二度と帰っては来ないし、今の人もまた花を吹き散らす風に向かって嘆いているのだ。
年ごとに咲く花は変わらぬが、年ごとに花見る人は変わってゆく。
今を盛りの紅顔の若者たちよ、どうかこの半ば死にかけた白髪の老人を憐れと思っておくれ。   

此翁白頭眞可憐此の翁 白頭 真に憐れむ可し、
伊昔紅顏美少年  伊(こ)れ昔は紅顔の美少年。
公子王孫芳樹下  公子王孫 芳樹の下、
清歌妙舞落花前清歌妙舞す 落花の前。
光祿池臺開錦繍  光禄の池台 錦繍を開き、
將軍樓閣畫神仙将軍の楼閣 神仙を画く。
一朝臥病無相識 一朝病に臥して相識(そうしき)無く、
三春行樂在誰邊三春の行楽 誰が辺りにか在る。
宛転蛾眉能幾時  宛転(えんてん)たる蛾眉(がび) 能(よ)く幾時ぞ、
須臾鶴髪亂如絲須臾(しゅゆ)にして鶴髪(かくはつ) 乱れて糸の如し。
但看古來歌舞地  但(た)だ看る 古来歌舞の地、
惟有黄昏鳥雀悲惟(た)だ黄昏 鳥雀の悲しむ有るのみ。

(口語訳)
なるほどこの老いぼれの白髪頭はまことに憐れむべきものだが、これでも昔は紅顔の美少年だったのだ。
貴公子たちとともに花かおる樹のもとにうちつどい、散る花の前で清やかに歌い、品よく舞って遊んだものだ。
音にきく漢の光禄勳王根の、錦をくりひろげたような池殿や、大将軍梁冀の館の、神仙を画いた楼閣のそれもかくやと思うばかりの、贅を尽くした宴席にも列なったものだ。
しかしいったん病の床に臥してからは、もはやひとりの友もなく、あの春の日の行楽はどこへ行ってしまったことやら。
思えば眉うるわしい時期がどれほど続くというのか。たちまちにして乱れた糸のような白髪頭になってしまうのだ。
見よ、かつて歌舞を楽しんだ場所も、今はただ夕暮れ時に小鳥たちが悲しくさえずっているばかりではないか。

本当にこの漢詩のようなことをここ十年で経験した
それはまわりでもそうだった、一身上でも家族でもそうだった、家族はみんな死んだ
その突然の変化に驚愕した、体も機敏に動き活発であり頭がいいと自慢していた姉も認知症になり無惨に死んだ、銀行から金もおろせなくなった
そんなことがあるのか?それが現実だった、最後は悔しかったのか「俺は優秀だった」と言って死んだ、実際は馬鹿になって死んだともなる
この変化はあまりにも極端だったのである

一朝臥病無相識 一朝病に臥して相識(そうしき)無く

姉は外交的な女性であり友達も多くいたが認知症になり話すこともままならず誰も訪ねることがなくなった、それもあまりにも悲しいことだった
人間は病気になったりすると人はよりつかない、何か困窮している家にはよりつかない
私の場合はただ弱者化したことで責められるだけだった
そして自分自身も病気になっていたのである
人間は非情であり無常であり無情である

それが家族だけではない、この回りで起きたこともそうだった、津波であれ原発事故であれこんなことがありえるのか?村や町までなくなる、一瞬にしてゴーストタウンになる
そんなことがありうるのか?
津波では村ごと何もなくなった、それは恐るべきことだった
津波の恐ろしさは一切何もなくなることだった、家も村自体もなくなった

更聞桑田變成海更に聞く 桑田の変じて海と成るを

まさにこれだったのである、これほどの変化があることに驚愕した
本当に桑田が田畑が海になったのである、これも信じられない光景だった

歳歳年年人不同  歳歳年年 人同じからず。 
寄言全盛紅顏子言を寄す 全盛の紅顔の子(こ)、 
應憐半死白頭翁  応(まさ)に憐れむべし 半死の白頭翁

人も同じではない、親戚関係も全部切れた、もともとなかったからそうなったのだが親戚関係でも一時的であり家族関係すら無常だった、家族でも一旦死ぬと去る者は日々に疎しとなってしまう、これはどうにもならない、そして新しい人がそこにいる
若い人でも次々に出て代が変わる、そうんう変化が人生でありそれは世界共通なのである
人間の普遍的真理なのである

そしてたちまち人間は老いる、すでに青春は遠いことであり女性も男性も老いている
爺婆になる、老いは急激にやってくるというのも本当である
そこでただ愕然とするだけである
これほど人間は変化するものなのか?それは今だけではない人の世とはこういうものだったからこういう漢詩が生まれた、それが人間の無常の世界だったのである
ここで起きたこと自分自身に起きたことにはただ茫然とするほかなかったのである
この世が無常だということを身をもって経験したのである

最近漢詩を作ろうとしたができない、これもやはり何か手ほどきが必要なのだろう
漢詩はやはり詩語の意味を汲み取ることが大事になる、これも簡単にはできない
古意となるときなるほどなと思った、何か歴史ある所には古意があるからだ、意味があるからだ
そうして詩語を深く読み取れば漢詩の理解に通じる、ただ日本語化した漢字と中国の漢字の意味は違っている、それで漢詩を作ることが難しいのである

劉希夷という名に

「原則として名は与えられるもので、字は自分で選ぶ。 では、何故、字をつけるのかと言えば、同姓同名が日本より多いからである 中国人の姓は五百か六百くらいしかない。同姓同名の人が多くなるのは当然だろう。」
と書いている。
東夷・西戎・南蛮・北狄という言葉があることからも分かるように、「夷」(えびす、えみし)という文字は、 差別用語だ。それに、「希」という字を被せて「希夷」。 これは、名前に適さない字、例えば、病、死、苦、醜などあるが、その中から使った例として、 漢代の将軍「去病」(病を去る)があるが、それと同じように、「希夷」(薄いえびす)としたのだろうか。

日本がでも蝦夷がいて蘇我蝦夷(えみし)の名の人がいた、だからそういう感覚で名付けたものとなる
それから三春というとき三春という町があるがこれも中国に由来する漢詩からとった名なのである 
 春季の3か月。初春・仲春・晩春とあり確かにその間に三春は枝垂桜から他の桜でも町が桜色に染まるからである
つまり日本は中国文化の影響が強く漢字を今も使っているのだからもっと漢字について知るべきだとなる
日本が今江戸時代とか国風文化に還る時代でありそれと同時にまた中国文化を漢字でも理解を再度深める時代にもなる
欧米一辺倒の時代は終わりつつある、中国が何なのか日本人はわからなくなっているのである
何かそこにはマイナスのイメージしかない、経済的に発展した中国を見てもいい評価をしていないのである
それは共産主義国家ということでなじめないからである
また戦争がありそれで相互の理解が深まらないのである

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